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シニア犬について

老犬に関するご質問やご心配を受けます。
先日も、愛犬が近頃いきなり変貌して噛むと言うご相談がありました。
家族同様の愛犬達も、私達以上のスピードで歳をとります。

犬のシニア期というと一般的には7歳以降の期間を指すことが多いようです。
フードの変更や、より積極的な定期健診が推奨され始めるのも7歳からが目安となっています。
犬の7歳を人の年齢に換算すると、小・中型犬は44歳、大型犬は55歳とされます

シニアに加え、介護認知の症状は下記の通りです。
介護例1 夜中に歩きまわる(徘徊)
介護例2 夜鳴き(夜泣き)する
介護例3 名前を呼んでも反応しない
介護例4 目の焦点が合っていない
介護例5 ぼーっとしている
介護例6 急に怒ったり、噛んだりする
介護例7 しつけたことができなくなった
介護例8 食事が終わった直後に食事を要求する
介護例9 家具や壁にぶつかり後ろに下がれない
介護例10 グルグルと同じところを回っている

目安にしましょう!

ワンチャン達も人間同様、老化現象として聴力が低下していきます。しかし犬は話すことができないため、耳が聴こえなくなっても飼い主がそのサインを見逃してしまうことが多々あります。

そこで今回は、耳が遠くなった老犬に対して注意すべきポイントをまとめてみました。 

🅿️▶︎老犬になると、耳の音の信号を伝える能力が衰える老齢性難聴によって、耳が遠くなるといった聴覚の衰えがみられることがあります。

■もしかして聴こえてない?聴力の低下をチェック?

愛犬の耳が聴こえているかどうか、普段からチェックすることはなかなか少ないかと思います。
しかし、老犬になると、耳の音の信号を伝える能力が衰える老齢性難聴によって、聴覚の衰えがみられることがあります。なるべく早く愛犬の聴力の衰えには気付いてあげることで、事故や怪我などのトラブルもなく、お互いにストレスなく生活することができますよ。

例えば、後ろから名前を呼んでも振り返らなかったり、チャイムの音にも気付かなかったり、今まで反応していた音に無反応になっていたら、聴力の低下を疑いましょう。
また人が近づくと必要以上に驚くというケースもあります。 

老年性難聴以外にも、耳の病気によって聴力が低下している場合もあるため、異変に気付いたらまずは動物病院で診察してもらいましょう。

◾️老犬の耳が遠くなった。飼い主が気をつけるべきことは?

【飛び出しなどの事故に気をつける】
お散歩中のリードは必須です。広いスペースでリードを外して散歩させることは控えましょう。飼い主さんが名前を呼ぶ声が聞こえないことで、どこかに迷い込んでしまう可能性も否めません。
また散歩中はしっかりリードをコントロールして、事故に巻き込まれないようこれまで以上に注意するようにしましょう。 

【びっくりさせない】
耳が聴こえないことで気配を察する能力も低下してしまうため、後ろからそっと近づかれたら突然のことに犬もびっくりしてしまいます。
混乱して噛み付いてしまうこともあるため、愛犬に近づく際は、視界に入っている状態で近づいたり、体を触ったりしましょう。

【「サイン」を理解する練習をする】
聴力が低下すると、愛犬の名前を呼んだり、指示を出したりしても反応してくれなくなってしまいます。
そこで「おすわり」や「待て」などの指示は、ジェスチャーでわかりやすく伝える練習をしましょう。

老犬になるとなかなか訓練するのに時間がかかるため、若いうちから共通のサインを持っておくとよいかもしれませんね。 

飼い主達も、日々大切な家族の変化を見逃さないでください。

■ 難聴の犬に飼い主さんができること
聴覚の衰えは予防が難しいです。耳が聞こえにくい犬と接するときには、犬に見える状態で足音を大きくしたり、身振りを使いながら近寄るように心がけましょう。

①日頃から手の動作を使ったコミュニケーションを取っていると愛犬も気がつきやすいです。
ボディランゲージを使おう
手や体を大きく使って表現する
生活に必要なコマンドは、サインを決めておく
褒めるときは笑顔で褒める
身振りだけでなく、愛犬が聞こえていなくても口を動かして指示を出すなど

②犬を安心させてあげよう
聴覚が衰えた愛犬に対して、どうすれば安心するのかを心がけて生活をするとよいでしょう。

もし今より聴覚が衰えて聞こえなくなったとしても、ボディーランゲージを使った方法は、愛犬とよいコミュニケーションが取れるのでおすすめです。

飼い主の皆さんも、気長に上手に付き合ってあげて下さい!

2023/2/19